ひかりのガーデン

　進学校なのでそういう学科がある大学を探していた時
　そこに出て来たのは東大やら京大、東北大学…
　一瞬にして夢破れた(笑)

　学力が高くないことは自覚していた。
　…というより下の下。
　最下位をウロウロしていた自分には無理だ、と(T-T)
　9点取った事だってある。自慢の9点だ。
　もちろん100点満点中の9だ。
　最下位争いをしていた彼がいたが彼は1点だった。
　二人だけにしかわからない熱烈な勝負争い。

　そもそも野球漬けの日々だったので
　勉強なんてする気さえ起こらない。
というかしたくないのだ。
おかげさまで野球にかけてはいい成績を残したのである。
ココは自慢したいところだがグッと我慢しておこう。

結局、なんとなく興味を持っていた別の道へ進むことが出来た。
進んだ道はそれで良かったと思う。たぶん。

高校時代とうって変わる専門学に励む毎日。
楽しくてしょうがなかったのである。

卒業が迫って来た冬
世間では「就職氷河期」という言葉が流れ始めた。
私たちはそのまっただ中に立たされていた。
もし、就職できなければという不安だらけだった。
けれどもやるしかない。
自分の成果を認めてくれるところがあればいい。
仕事なんてものがどういうものか全然わからなかったけれど
自分が学んできた事が活かせればと思い求人票を見つめていた。
しばらくそういう時間を過ごしていた。

ある日先生から「ここはどうだ？」と勧められた会社を受けてみた。
期待半分、不安半分の筆記試験と面接。
数日後届いた封書。

内定をもらった時はとても嬉しかった。
運が良かったのかもしれないが好きで選んだ道。
一所懸命にやってきたおかげだと思ってる。

あの時、進むべき道を決心したのがよかった。
そして一瞬にして奈落の底に落としてくれた
東大よ、京大よ、そして東北大学ありがとう(笑)