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ひかりのガーデン

ひかりの家族のWeb Magazine

「ひどい状況」にいるとかんじているあなたへ

今日は、みえない世界の話をします。

見えない世界がなぜわかるのかというと、
みえる世界のひとたちが、教えてくれるからです。

具体的にいうと、たとえば「たたり」というものが存在するとき、
「たたり」そのものはみえませんが、
病気に苦しんだり、不安に怯えたりしている「ひと」はみえます。

わたしたちが認知しているのは、病気で苦しむ「ひと」だったり、
たたりと思わせるような「状況」だったり、です。

そして「ひと」を観じてみたとき、つまり意識をあわせたときには、
相手の方のいろんなことがわかります。

縁のある場所、ひと、その人が持っている後ろめたさ、そしてその原因……

直接的に自覚している原因の場合は「〜のたたり」と呼ばれ、
恐れの波動が増幅している状態は「憑いた」と呼ばれることが多いようです。

わたしは、霊や思念はすべて「意識」と考えているので、
霊魂という言葉は基本的にはつかいませんが。

この世界は意識の世界です。
ひとつのいのちといってもいいかもしれません。

あらゆるひとの想念が今、この世界には満ちています。

悠久の昔の戦いの中で芽生えた無念さも、
誰かが幸せの絶頂でかんじているしあわせも、

この大宇宙には、どこかからやってきたものも、
この先なくなってしまうものも、ただのひとつもないように、
生まれたり消えたりしているようにみえるのは幻想です。

みんな、今ここにあります。

だから、自分自身の想念は増幅して、それこそが現実を創り出します。
悔しい気持ちが芽生えたとき、
まるで「悔しい」チャネルにラジオのチャンネルをあわせたように、
今までいろんなひとが体験したあらゆる「悔しい」を拾い集めて、
「悔しい」ドラマを展開します。

「しあわせだなぁ」と喜びをかみしめているときは、
あらゆるしあわせの意識が集まってきて、「しあわせ」のドラマを創り出すのです。

ここまではよく聞く「引き寄せの法則」とか「波動の法則」、
「ザ・シークレット」など有名な本の内容と同じなので、お聞きになったこともあるでしょう。

「いい波動」「ポジティブ思考」でいましょうと。
わたしもそう思っていましたし、前向きでいたいとは思っています。

でもそれは「いい」「悪い」とか「ポジティブ」「ネガティブ」というような
単純な二元論で後ろ向きの感情を否定することではありません。

あるとき不思議なことがありました。
ある場所に行ってから、わたしは、
ひとに裏切られるという体験を続けざまにしたのです。
「いい人」といわれるひとたちから。

「なんでこんなこと言われるのだろう」

たくさん泣きました。
その人たちのことが問題ではありません。

「裏切られたという体験に傷ついているわたしがいた」

というだけのことです。
ですが、取り憑かれたように、とにかくものすごく悲しくて何日も泣きました。

その悲しみを自分の中で観じきり、涙が枯れて気持ちが落ち着いてきたころ、
仕事での飛躍の転機が訪れました。

セッションに来られるお客さまを通してわかったことがあります。

「なにかが憑いた気がする」とおっしゃるときには、
当然その方の状況はあまり芳しくありません。

でも、それは飛躍の前触れであり、チャンスだということです。

「憑いた」思念は、自分を鍛え上げてくれる「負荷」であり、
「苦しい状況」は負荷をかけているために起こる苦しさと同じなのです。

そうした状況に至る前に、たいてい、
「このままではいけない」とか、「この先もっとがんばろう」と思ったりとか、、
なにか自分自身が意図していることが多いのです。
(ご本人は忘れていることが多いのですが)

「ひどい状況」というのは、天から降ってきた応援だといえます。

お客さまにいつもお伝えしていることですが、
自分の本当の力とは、誰かから授かるものではなく、
発揮するものです。

誰かが差し出してくれる援助という力は、いっとき自分を助けてくれますが、
それは自分の力ではありません。

本当に「強く」なりたいのであれば、
ひとを助ける「力」を持ちたいのであれば、
借りた力ではダメなのです。

今、使命ある方々が、大変な思いをなさっていることが多いようにかんじます。
そんなとき、同種の波動、つまり、
苦しみや悔しさ、悲しみの意識(憑きもの)に影響されるのは、自然なことです。
体調不良や気持ちが沈みがちだったり、
それによって人間関係などの現実の現象も厳しいものであったりするかもしれません。

でも、どうか単にネガティブな感情を「祓おう」「遠ざけよう」などとはせずに、
あなた様の力を発揮するチャンスと思いだして、救い上げて差し上げてください。

それは、霊魂に向かってすることではなく、ご自身を救い上げることです。
悔しさや悲しみ、怒りを観じているご自身を認め、いたわり、愛して差し上げることなのです。

今は忘れてしまわれているかもしれませんが、
これが、力を持ちたいと願われたあなた様に授けてくださっている宇宙の愛。

通り抜けたときに、わかります。
ああ、あのときのことがあったから、今の自分があるんだなって。

厳しい現実やみえない世界にふりまわされることなく、
傷ついているご自身を認め、慈しんでいかれてください。
そうすることで、過去に起こった似通ったすべての体験も癒されるのです。


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